両眼緑内障と診断されてからの絶望感といったらなかった。その時の趣味だった絵が描けなくなり、今も筆が持てない。 この本を見つけて即買いしてみた。 章立ても文章も極力分かりやすく書かれて読みやすい。 眼圧を下げる治療をしっかり受けていれば失明率が低いこと、眼圧を下げるには目薬・レーザー治療・手術があること、レーザーや手術にもそれぞれ複数種類がありコンタクトレンズをつけられなくなる施術もあること、何年先か分からないが新薬や再生治療の研究も進んでいることなどが分かった（詳細は是非一読されたし）。 正直なところ、自分が失明するグループに入るかもしれないという不安までは消えないが、治療法の全容を知れたのは良かったと思う。主治医の説明を理解するのに大いに役立つ筈だ。 また、眼に良いことや逆効果のことも書いてありとても役にたつ（中には、以前購入した緑内障の本で推奨されていた事が良くない事になっていたりする）。 視野狭窄の進行を抑える効果があると考えられるという市販のサプリメントが紹介されていたので、早速入手して飲み始めている。 現役の多忙な眼科医である著者には、このような本をまとめてくださって感謝です。