私の洋画マニュアに、なったきっかけの小6に観賞した懐かしい洋画を再び拝観し感動をありがとー

ジャンルとしては動物パニックものになるのかもしれないが、ロマンス的な部分もあります。未開の地を開拓して成功したヒーローは、妻をめとって跡継ぎを持ちたいと考え、都市にいる兄に花嫁捜しを依頼。代理婚を済ませた魅力的な花嫁に、なかなか打ち解けない彼。彼女が未亡人だと知った彼が彼女を送り返そうとしたところに、全てを破壊し尽くす“マラブンタ”、兵隊アリの大移動が発生したことが分かり、急いで彼女を返そうとしたものの既にアリの大群は迫っていて、彼女は彼の雇い主としての立場を支援するため、彼と共に残ることを決意。そして迫るアリの大群を全滅させるため彼が決断したのは、自分が築き上げた灌漑農地を堰き止めるダムを爆破させること。アリの大群は撃退できたものの、彼が15年を掛けて築いた農場も壊滅してしまって……。＿＿ ラストで彼は全てを失ってしまったけど、何もないところから始めた15年前と違い、成功体験を知った後では現地人の協力を得るのも容易だし、妻もできて、すぐに再建できるだろうなと、将来への希望が感じられます。

上映時間は95分と短めですが、当時の大物ジョージ・パルとバイロン・ハスキンのコンビと聞いて胸躍らせました。主演はエリナー・パーカーとチャールトン・ヘストン。子どもの頃テレビで見て以来、魅せられました。原題のThe Naked Jungleよりも邦題「黒い絨氈」の方が素敵です。パニック・アドベンチャーものですが、二人の人物描写とやりとりに重きが置かれています。これが味わい深いのです。マラブンタの怖さもしっかり描かれ、特殊効果や特撮も本編を支えています。こういう作り込んだ作品、色褪せません。