文庫化されているのはシリーズ15まで…、このシリーズ16以降はハードカバーで読む事になりますが…、待ちきれないので仕方がない。 前半は江戸時代の知られざる4人の名君を取り上げています。水戸黄門こと徳川光圀や｢なせば成るなさねば成らぬ何事も…」でお馴染みの上杉鷹山等…、4人の生涯を振り返りながら、彼らが政治的手腕を如何に発揮したのか、そして宗教（学問）に如何に影響を受けたのかを解説しています。以前にも取り上げられましたが、江戸幕府における水戸藩の役割や、朱子学が及ぼした影響を改めて考えると、家康の恐るべき先見の明とそれを阻むかのような歴史の流れに感動すら覚えます。 後半は江戸文化について…、「平家物語」に込められた役割、そしてそれが現在の日本の識字率世界No.1へ繋がっていく…、興味をそそられる内容でした。そして著者の日本歴史学会へ噛みつく姿勢は相変わらずで、お偉い先生方をケチョンケチョンに批判してます。大丈夫かな？とは思いますが、かなり痛快ですね。 毎回楽しみなシリーズ、歴史好きの方は必読ですね。

朱子学という宗教は、本当に我々日本人の中に、まさかと思う部分まで入り込んでいます。特に、八百万の神と仏教との融合をもっと勉強したいと思います。 絶対に、ビジネスにも活かせると思います。

ずっと読んでいますが歴史を再認識する良い機会を与えてもらっています．太平記．なるほどと思いました．

有名な江戸時代の名君、知る人ぞ知る名君を個々に分析し、武士階級の思想の根底となる「室町時代からの教養」を明るみに出している。 非常に参考になるとともに、他の人々の行動・思想を理解・分析するうえでの、意義のある視点を示唆している。