独特の絵画のようなタッチの写真であり、ただただ素晴らしいと感じられる独創性のある世界観が、写し出されている。是非、座右の書（写真集）として何度も見返して欲しい。

濡れたガラス窓の向こうに映る人物が幻想的、雪の降る街を歩く人の姿から北斎や広重の浮世絵を思い出しました。赤い傘がアクセントのカラー作品から、妹さんを撮ったモノクロ作品まで、出会えてよかったなと思う作品ばかりでした。

「ソール・ライターのすべて」とともに購入。両書に写真の重なりは無いみたいですね。 アーティストの考え方や背景や技法、批評家の鑑賞法や他の人の感想など、後からじっくり学びたいので、個人的には少しいい紙で、写真だけの作品集のほうが嬉しかったかな。含蓄ある言葉も入れずにはもったいとか価格とか、いろいろあるとは思いますが。 ともあれ作品の素晴らしさは皆さんのレビューの通り。今後も財団が撮り溜められた写真を発掘するようなので、これからも楽しみにしています。

NYの雪景色がとても美しい。 真正面からではなく、覗いてみたり、ガラスを通したりと、シャイな暖かい人柄と、チョット変人おじいさんは、今の余裕ない世界の清涼剤です。 妹さんが好きだったんですね。