4編収録のアンソロジー。 ： 「一般庶民ですが、浮気されて離婚した傷心中の貴族に見初められました」 レストランで働くケイトは、ある日、アーサーという青年に出会う。身なりは良いものの、ワケアリ風な彼に、ケイトは心惹かれていく。 ・これぞシンデレラストーリー。互いに支え合って、幸せになってね。 ： 「殿下、ご心配には及びませんわ？隣国の王太子様に溺愛されて幸せですので」 侯爵令嬢セイディは、婚約者のガーディアスに婚約破棄を言い渡される。衝撃を受ける彼女の前に、隣国の王太子ユリウスが現れて……!? ・身分以外に何もないクズ王子…王太子の地位すらないのに、どこまでも居丈高なバカ…。最後まで素直に縋りつくこともできないとは、笑えます。王太子との対比でしょうが、帝王学すら学ばせないのかしら。 ： 「〈動物好き〉スキルの令嬢が、婚約者に捨てられました」 〈動物好き〉スキルを持つクリスタは、公爵家のディルクに婚約破棄され追放されてしまう。そして、アルバートと名乗る獣人と出会うのであったが……!? ・動物もヒロインも可愛いし、ヒーローも素敵で、堪能させてもらいました。もっと長く読みたいです。 ： 「ライアー、花をちょうだい」 公爵令嬢は、「悪花」と謗られ、塔に幽閉された。そして彼女は、見張りの兵士と不思議な交流を始めたのだが……!? ・途中の展開で、おや…？と思いました。悲しい前世、そして今世の幸せ。よくあるパターンと逆ですね。今度こそ、二人が幸せになりますように──ところで、前世のクズ共に天罰は下ったのでしょうね？ ： 次巻も楽しみにしてます。